「心が喜ぶギター奏法」とは・・・
リラックスすること、明るく積極的な気持ちを持つこと、技術はシンプルに考えることなど、ギターを弾いていく上でとても大切なポイントをまとめ上げたのが「心が喜ぶギター奏法」です。ギターを構える第一歩から、ご一緒に学んでいきましょう。
ギターを構える姿勢
2017.5.3 |
ギターを弾き始めるその第一歩は、構える姿勢です。現在は音楽のジャンル別によって様々なスタイルをとっています。クラシックギターの場合は、椅子に座って足台やギターレストといった器具を使い、構えます。フォークギターによる弾き語りは足を組んで座りながら歌ったり、ギターにストラップを付けて肩から下げて立って構えています。ここではクラシックギターのスタイルを表記しておきますが、どんな形であれ大切なことは、両肩をリラックスさせる、自分にとって自然な構えであることをいつも意識することです。
1)右肩が力まないようにいつも意識していましょう。特に楽器を保持するために腕の内側で押さえつけるように構えるのは良くありません。
2)顔は、最初のうちは指板を覗き込みがちですが、左指を押さえていくことにある程度慣れたならば真横を向き、目線を少し下げて指板を見るようにしましょう。
3)右肘の位置は個人によって違います。右手の弾く位置を(サウンドホール、その周りのモザイク辺り)基本に考えて決めます。肘が表面板より前に出るとそこで楽器を押し付けて構えてしまいますのであまりよくないでしょう。
4)歌を歌うようにしてギターを弾くことが理想ですので、懐は常に広く深く保つように心がけましょう。
5)椅子には浅く腰掛け、腰の辺りをしっかりさせ、背筋を伸ばします。(お腹に力を入れることによって上半身の無駄な力みをとるようにします)
6)重心が常に真ん中にあることが重要です。そのためには上の上半身を少し「左」に向けます。こうすることによって、右に傾きがちな重心を身体の「中心」に持ってくることができます。
7)足台に乗せた左足に随分と力が入ってしまいがちです。ここの力を抜くと楽な気持ちで構えられます。
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2017.5.3 |
達磨さんのように、前後左右揺れても結局は元に戻るような、重心は常に変わらない、というギターを構えた姿勢が大切と思います。
曲の頂点に向かっていくときは体全体が前のめりのようになり、曲の終わりに向かえば、静かに後ろに引いていく、そんな展開が音楽です。曲の流れに沿って自然に体全体が前後左右に動き反応する、でも重心は変わらない、それがギターを構える姿勢の大切なポイントだと思います。
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2017.5.3
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2017.5.3
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右手の弾き方
2017.5.5 |
まず、右指の名称を覚えましょう。ギターの譜面にはi、mなど音符のそばに表記してあります。
p) 親指 i) 人差し指 m) 中指 a) 薬指 ch) 小指 ※小指はフラメンコを弾く以外はほとんど使いません
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2017.5.5
アポヤンド奏法
上図は右指を横から見たものです。アポヤンドとはスペイン語で「もたれ掛かる」という意味で、例えば①弦を弾いた後、隣の②弦にもたれかかっていく弾き方がアポヤンド奏法です。この弾き方はツヤのある大きな音を出しやすいのが特徴です。
2017.5.6
それでは実際に弾いてみましょう。①弦の開放弦(左指を使わない)から順に練習します。(画像をクリックすると拡大表示します)
- 右手のフォーム
- ⭐️p指を⑥弦に掛けてフォームを安定させて弾きましょう。
⭐️ゆっくり弾きます。
⭐️imim 必ず交互に動かしましょう。また mimi と組み合わせを変えて練習します。
⭐️メトロノームを使うと効果的です。
次はp指(親指)の練習をしましょう(クリックすると拡大表示します)
左指の押さえ方
- ☆左指の名称を覚えてください
- ギターの楽譜に記載されている数字は、左手のそれぞれの指を表しています。
0・・・開放弦
1・・・人差し指
2・・・中指
3・・・薬指
4・・・小指
※親指はギターのネックの裏側で支える役目ですので、通常は弦を押さえません。
※楽譜の中で同じ数字でも◯で囲まれたものは、弦を指していますのでご注意ください。
横から見た図
①